「無料招待券」という麻薬

配信日:2015/05/16 17:00 Written by 佐藤 文孝
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J1リーグ・アルビレックス新潟のホームスタジアム・デンカビッグスワンスタジアムと同じ敷地内に
建てられてある野球場・ハードオフエコスタジアム。5月9日、この球場でプロ野球・横浜DeNaベイスターズvs読売ジャイアンツの試合が行われ、観戦に行ってきた。二万人を超える観客の中、好ゲームが繰り広げられたのだが、試合開始前のスタジアム入場時、チラシ各種の配布物と一緒に中にこんな紙が配られていた。
『アルビレックス新潟vsヴァンフォーレ甲府 自由席 ご招待券』
いわゆる「無料招待券」だ。わたしの手元には二枚綴りの招待券が二枚、渡されてあった。

かつては年間平均入場者数が四万人を超えた年もあったアルビレックス新潟、近年では土日開催のゲームでも二万人に届かないことも当たり前になってきている。2015シーズン、第10節終了時点までで、五試合行われたホームゲームのうち二万人台だった試合は二つだけだった。今年は例年になく主力選手の流出を防ぐことに成功し、開幕前には元セレソンのサイドバック・コルテースも加入、クラブはACL出場が目標と明言し、サポーターが足を運ぶ理由が増えたかに思われたのだが・・・。
ただし、数年前よりスタジアムの駐車場が有料化されたことも少なからず影響しており、それに加えそれまで行われていた大量の招待券の配布を減らしていくことをクラブ側が決断したということも観客減少の要因の一つではある(2000年代初頭、毎試合ホームゲーム観客数が四万人を超えていた頃は県内、あらゆる箇所での無料券の配布が行われ、入場者の9割が招待客だったこともあった)。有料入場者数を増やしていこうとする姿勢は健全な『努力』であるといえるだろう。

しかし、現在でもホームゲームでは毎試合、『招待客専用ゲート』が設置され、そこには通常チケットのゲートよりはるかに長い列が作られている。先に述べたクラブの招待券に対する姿勢はあくまでも『減らす』ことであり、『廃止』ではないということだ。

先日のプロ野球観戦の際、手にした招待券にはこういったフレーズが記されていた。
『横浜DeNAベイスターズvs読売ジャイアンツに御来場のみなさまへ』
この日、一体何人の人の手にどれだけの枚数の招待券が渡されたのだろうか。


『新潟にはビジョンがない』
過去、そう言い残しアルビを去ったプレーヤーがいた。
そして、わずか3年前、最終節でJ1残留を決めるという奇跡を起こした当時の主力選手はすでに一人もいない。

2004年にJ1昇格以降一度も降格がないにも関わらず、有力選手が全くといっていいほど定着しないことがサポーターの間でも既に当たり前のようになってしまった、アルビレックス新潟。

止まらない無料券の配布がそれらの要因の一つでないことを切に願いたい。
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コメント

投稿者: 匿名 (2015/05/17 17:24) [通報]

これはサッカーに限らず、興行を打つプロスポーツ全てに課せられた命題かもしれませんね。
券をバラまけば席は埋まるけど、クラブの収入は増えない。ジレンマですね・・・




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