ドイツの地元メディアが分析した新生ドルトムントに起きている5つの変化

配信日:2015/08/24 10:00 Written by 土佐 堅志
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ドイツの地元メディアが分析した新生ドルトムントに起きている5つの変化
DORTMUND, GERMANY - AUGUST 15: Borussia Dortmund players celebrate after the Bundesliga match between Borussia Dortmund and Borussia Moenchengladbach at Signal Iduna Park on August 15, 2015 in Dortmund, Germany. (Photo by Dennis Grombkowski/Bongarts/Getty Images)
23日、ドイツの新聞紙『ビルト』は、今季からトーマス・トゥヘル監督(41)が新たに指揮を執ることになったボルシアドルトムントについて特集記事を掲載し、その中でユルゲン・クロップ前監督(48)が率いていた昨シーズンまでの戦いぶりと比較して幾つかの部分で明確な変化が起きていると指摘している。

1.コンビネーションプレーの増加
トゥヘル監督はシステムを昨シーズンまで採用されていた4-2-3-1から4-1-4-1に変更した。新システムの利点は、どのポジションの選手がボールを持ってもボール保持者とその近くにいる2人の味方選手によって即座にトライアングルを作ることが容易で、ボール保持者に対して常に2つのパスコースを用意することでコンビネーションプレーの増加を促すことが出来ることにある。コンビネーションプレーを志向する今のドルトムントの試合では、サイドアタッカーがタッチライン際で孤立するという昨シーズンしばしば見られた光景がほとんどなくなっている。

2.サイドバックのポジショニング
サイドバックが高い位置にポジションを取って積極的に攻撃参加する点も今季のドルトムントの新しい試みである。サイドバックが高い位置にポジションを取ってサイドハーフの仕事を引き継ぐ代わりにサイドハーフがピッチの中央に入っていく。そうすることでピッチの中央により多くの人数をかけてのコンビネーションプレーが可能になる。

ただし、サイドバックの積極的な攻撃参加は当然のことながら守備におけるリスクを高めることになる。特に相手にボールを奪われた後でサイドバックが攻撃参加したことによって生まれたスペースに素早くボールを展開されると非常に危険な場面を作り出されてしまう。実際、先日行われたヨーロッパリーグの予備選の対オッズBK戦ではその部分を突かれて失点している。

3.カウンター攻撃に対する脆さ
敵陣でボールを失った際に素早く攻守を切り替えってボールを奪いに行く戦術、いわゆる『ゲーゲンプレッシング』を前任者のクロップ氏は徹底させていたが、この方針はトゥヘル監督のもとでも引き継がれている。それどころかクロップ氏が指揮を執っていた頃よりもより積極的に人数をかけてボールを奪い返しにいくようになっている。この戦術がはまって高い位置でボールを奪い返すことに成功して素早くカウンターに移れば、ボールを奪い返した瞬間には相手チームの守備の陣形が整っていないので決定的な得点チャンスを演出しやすくなる。その一方でゲーゲンプレッシングによって相手チームからボールを奪い返すことに失敗した場合には自チームの後方にわずかな味方選手しか残っていないため、かなり大きな失点のリスクを負っているのも現在のドルトムントの特徴の一つである。

4.新戦力の活躍
今季1860ミュンヘンから加入したユリアン・ヴァイクル(19)の活躍は、ドルトムントにとって嬉しい誤算となっている。この若いボランチの強みは危機察知能力と適切なポジショニングにあり、その二つによって相手チームの攻撃を未然に防ぎ、チームの守備に安定感をもたらしている。また、ヴァイクルがいることで昨シーズンはボランチで起用されていたイルカイ・ギュンドアン(25)の守備の負担が減り、彼がより高い位置を取って攻撃に厚みを加えるということも可能になっている。

5.ムヒタリアンの新しい役割
昨シーズンは自チームの後方から前線にボールを運ぶ作業、いわゆるビルドアップの際にディフェンスラインと前線の繋ぎ役を担っていたヘンリク・ムヒタリアン(26)だが、今シーズンはより高い位置に留まってパスを受ける側に回っている。ムヒタリアンが従来受け持っていた仕事を香川が引き継ぎ、ムヒタリアンがこの新しい役割に専念することで彼本来の攻撃時におけるセンスを引き出すことに成功している。その証拠にムヒタリアンは既にここまで公式戦5試合で7得点を記録している。42試合に出場して5ゴールを記録した昨シーズンの個人成績と比較すれば、覚醒の度合いは一目瞭然だ。

23日に行われたブンデスリーガ第2節の対インゴルシュタット戦で開幕節に引き続き2戦連続の4ゴールで快勝したドルトムント。次期ドイツ代表監督との呼び声も高いトゥヘル監督に率いられた新生ドルトムントがドイツ、そしてヨーロッパの舞台で今シーズンどこまで躍進するのか。注目は日に日に高まっている。
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