落日の神様ジーコにみた失望と悲哀

配信日:2015/09/01 09:17 Written by 佐藤 文孝
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落日の神様ジーコにみた失望と悲哀
MEXICO - JUNE 16: WM 1986 in Mexiko; ZICO/BRA (Photo by Bongarts/Getty Images)
Jリーグ初年度のチャンピオンシップは1994年1月9日の第一戦を読売ベルディが鹿島アントラーズを2-0で下していた。一週間後に行われた第二戦、いよいよアントラーズはジーコがスタメンでの出場。一戦目を怪我の為欠場していたが、逆転での年間チャンピオンを果たすべく「神様」は出撃する。

試合を序盤から支配していたのは鹿島だった。
前半38分、「ジーコ自らブラジルから連れてきた男」アルシンドが先制点を決める。
その直後、ピッチサイドからのリポートで鹿島・宮本監督のコメントが入る。
『前半のうちに2点目を取り、トータルスコアを同点に持っていきたい』
この日のアントラーズの勢いならすぐに実現しそうだった。

その後もさらにアントラーズの攻勢は続き、ジーコにもチャンスが訪れる。ベルディ陣内サイド深い位置から低い弾道で入ったクロスボール、ペナルティエリア内混戦の中、ジーコはなんと後ろを向いた状態で踵でのシュート!ボールはミートせず、ゴールには至らなかったが、とんでもないシュートに解説の松本育夫も『今のシュートが入っていたらジーコの生涯最高のゴールでしたね!』興奮気味に話していた。ジーコならやってくれると思えた。Jリーグの初代年間王者はジーコの鹿島アントラーズが絶対に相応しいと信じていた。

しかし、試合は予想外の終焉を迎える。

後半42分、アントラーズのファウルからPKを獲得したベルディ。キッカーは三浦知良。ボールをセットし、審判の笛が鳴る。カズがステップを踏んだ瞬間。画面の端からジーコが現れ、ボールに近づき、そして唾をボールに吐いた。
ジーコ退場。
審判の判定に終始苛立ちを隠さなかったジーコ。神様もついに爆発してしまった。もうダメだと思った。

その翌シーズンもJリーグで数試合出場したが第1ステージ限りで現役を引退したジーコ。
引退イベントでのシュート・セレモニー。最後にどんなシュートパフォーマンスをみせてくれるのかと胸を躍らせていたが、よろよろとボールにむかって歩いて行き、チョコンとゴールに蹴り入れただけだった。

ジーコはボロボロだったんだなあと感じた。
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