FC今治・市川大祐 雨のピッチの向こうに見えた姿

配信日:2015/09/03 10:55 Written by 佐藤 文孝
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FC今治・市川大祐 雨のピッチの向こうに見えた姿
26 Jun 1998: Masashi Nakayama of Japan holds off Frank Sinclair of Jamaica during the World Cup group H game at the Stade Gerland in Lyon, France. Jamaica won 2-1 as both teams failed to progress to the knockout phase. \ Mandatory Credit: Stu Forster /Allsport
8月30日の天皇杯1回戦、雨の中行われていたツェーゲン金沢対FC今治の試合は後半終了間際、DF中野の見事なシュートが決まり、2-2のまま延長戦にもつれ込んだ。追いついた今治の選手たちはピッチに座りこみ、延長戦までのわずかな時間で休息をとっている中、彼らに水やタオルを配り続けるビブスを身に着けた一人の選手の姿がTV画面に映った。
先月FC今治に加入したばかりのベテラン、元日本代表・市川大祐だ。

市川の存在を初めて知ったのは1998年4月1日。韓国ソウルで行われた日韓定期戦。
当時17歳でA代表デビュー、いきなりのスタメンで起用したのは現今治オーナーでもある岡田武史。
この試合、右サイドバックで出場した市川は目の前にあるスペースに積極的に走り込み、体格が一回りも違う韓国代表選手と堂々と渡り合っていた。
前年の秋、悲願のフランスW杯出場を決めていたものの未だ世界との距離を測りきれないでいた当時の日本サッカー界に、同じくこの試合で代表デビューの小野伸二とともに、世界に誇ることができる逸材が現れた瞬間だった。

所属の清水エスパルスではステージ優勝にも貢献し、日韓ワールドカップでは鋭いクロスで中田英寿のゴールをアシストした日本史上屈指の右サイドバックはその後、J2ヴァンフォーレ甲府や水戸ホーリーホック、J3の藤枝と渡り歩く。
そしてこの夏、四国リーグのFC今治に加入し、上を目指す若いチームに貴重なベテランとして様々な経験を伝えている。

試合は後半35分に今治の41歳のベテラン山田卓也が3人目の交代選手としてピッチに送り込まれると、この日背番号22のプレイを観る可能性は消えた。FC今治は前半から2度リードしながらも交代枠を使い切った後、延長に入り一人の負傷者を出し最後は10人での戦いを強いられ結局、延長戦の末6-3で金沢に敗れた。

17年前、市川が代表デビューを果たしたソウル・オリンピックスタジアムも同じような雨の降る戦いだったことを思い出した。そしてこの雨中の天皇杯の舞台で市川がプレイする姿を想像し、あの韓国戦での彼の姿と重ね合わせている自分に気づいた。
この記事を書いたライター: 佐藤 文孝 このライターの他の記事を見る

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