【マッチ・オブ・クラシック】~UEFAカップ誕生の瞬間~

配信日:2015/09/12 09:30 Written by yohji
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【マッチ・オブ・クラシック】~UEFAカップ誕生の瞬間~
NYON, SWITZERLAND - JUNE 22: UEFA Europa League trophy is seen during the second qualifying round draw at the UEFA Headquarters in Nyon, Switzerland on June 22, 2015. (Photo by Fatih Erel/Anadolu Agency/Getty Images)
今からちょうど60年前となる1955年の9月、サッカー界に変革の風が吹いた。史上初となるUEFA主催のクラブ大会の試合が行われたのだ。スポルティングリスボンCPとパルチザンが対戦し、これが第1回欧州チャンピオンズカップの開幕戦となった。現在のUEFAチャンピオンズリーグの前身となる欧州チャンピオンズカップのファーストシーズンは、招待されたチームのみが参加しその最初の試合は日曜日の午後、ポルトガルの都市リスボン郊外にあるオエイラスでキックオフとなった。

ホームのスポルティングは当時リーグの強豪としてその名を轟かしており1947年から1954年にかけての8シーズンで7回リーグのタイトルを獲得しており、なかでも1950-51からは「5人のバイオリン」といわれた伝説的なFW陣を擁し、前人未到の4連覇を達成。黄金期を迎えていた。対するアウェーのユーゴスラビアのパルチザンも国内リーグで十分に実績を積んでおり、さらに1952年のヘルシンキ五輪で銀メダルに輝いた代表メンバーのブランコ・ゼベツ、ブルーノ・ベリン、スティエバル・ボベクといった充実した陣容を誇っていた。

試合は開始14分にいきなり動いた。スポルティングの「5人のバイオリン」のマヌエル・バスケスがボールを奪おうとしたCBのゼベツを抜き去ってラストパスを送り、これをジョアン・マルチネスが叩き込んでスポルティングが先制。しかもこの失点シーンで膝を負傷、当時は途中交代が認められなかったため、ゼベツはピッチ上でただ傍観するのみとなってしまった。それでもパルチザンが反撃に出る。エースのミルティノビッチが前半終了間際に同点ゴール、さらに後半開始早々にゴールをマークし逆転に成功する。しかしこれではまだ終わらない。スポルティングが19歳の新鋭キムのゴールで2-2の同点に追い付くがパルチザンが73分にボベクのゴールで3-2とまた勝ち越すと終了間際にスポルティングのキムが鮮やかなスルーパスを送り、それに反応したマルチンスがネットを揺らし3-3という乱打戦で試合終了となった。

こうしてUEFA主催の大会がスタートし、先駆者となった両チームはその後も強豪クラブとして大会の歴史に名を刻んだ。その後もこの最高峰の大会は進化の一途をたどり続けるが、記念すべき一戦を飾った両チームは歴史的瞬間に立ち会ったことを祝し、試合後に関係者も交えてリスボンのレストラン、ポール・ド・ソル(夕焼けという意味)で晩餐会を開いたそうだ。数多くの名勝負を繰り広げてきたチャンピオンズリーグも、すべてはここから始まったのだ。
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