正念場を迎えた大宮アルディージャの現状

配信日:2015/09/22 12:00 Written by 中山 亮
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正念場を迎えた大宮アルディージャの現状
TOKYO, JAPAN - FEBRUARY 21: Akihiro Ienaga of Omiya Ardija attends the J.League Kick-off Conference 2014 on February 21, 2014 in Tokyo, Japan. (Photo by Atsushi Tomura/Getty Images)
今シーズンの大宮のサッカーの特徴をあるデータが象徴的に表しています。
大宮は今シーズンのJ2で、パス数1位、ボール支配率1位ですが、攻撃回数は最下位です。
攻撃回数というとポジティブな印象を持つかもしれませんが、これは数字はボールを失った回数にも影響を受けます、ボールを失うから2回目の攻撃が発生するわけで、ボールを失わなければ同じ時間攻撃していても攻撃回数が増えることはありません。
この数字が表すように今シーズンの大宮は、ボールを失うリスクをあまりかけずにボールを大切に保持するサッカーをししています。
リスクをかけないということは、逆に相手に守備ブロックを整える時間を与えてしまうことにもなってしまいます。しかし、それでもこのボールを大切にするサッカーが成立しているのは、大宮にはサイドから崩す方法が準備されているからです。
大宮のサイドアタックは前線に入る家長がサイドに流れてプレーするところから始まります。
家長抜群のキープ力で前線のサイドでボールをキープすると、右サイドではこちらもキープ力のある横谷とのパス交換をしてる間にSBを引き出し後ろから右SBの渡部が上がってきてCBとの間をつく。
左サイドでは抜群の突破力を持つ泉澤のドリブルを活かすべく左SBの和田はサポートの位置をとり、そこに左利きのカルリーニョスを絡める。
これでサイドを崩してグラウンダーのぼーるを中央で仕留める形が準備されているのでリスクをかけずに押し込んだ状態にして先制点を奪い、その後はカウンターを中心に狙っていくというゲーム運びがハマり現在の独走状態につながっています。

しかし大宮はここにきてシーズン初の連敗で4試合勝利なし。その内30節、31節の2試合は家長が出場停止でしたので家長不在による影響という見方もある様ですが、実はそれ以前から現在の勝利がない状況の兆候は出ていました。
1つは自慢のサイドアタックが機能しにくくなってきている事。
大宮はあまりサイドチェンジを使いません。
長い距離のパスは短い距離に比べてボールを失うリスクが高まるからという判断なのかもしれませんが、それよりも同サイドで1つづず相手選手を動かしてスペースを作って行く形を使います。なので28節の栃木戦では勝利したものの栃木のボールサイドに人数をかけてくる守備にかなり手こずっていました。

そしてもう1つ、ボランチのビルドアップ力がそれほど高くないこと。
セレッソにも所属した横山や金澤とカルリーニョスの3人のうち2人がボランチに入る事が多いのですが、この3人は実はそれほどビルドアップは上手くありません。
カルリーニョスなんかは正確なボールを蹴れるので組み立てにもと思われがちですが、彼はボールテクニックに優れるものの、相手を動かすポジショニングができないのであまり役に立っていません。なので29節の愛媛戦、31節の水戸戦で執拗にボランチを狙われると、ロングボールのターゲットも横谷ぐらいしかいないのでかなり苦労していました。

そして32節に家長が復帰したもののセレッソ大阪に敗戦。
試合内容としては家長不在時よりも良くなっていたものの、得点は1点のみ。
これで5試合連続1点以下とここまでJ2最多得点を記録している攻撃陣が停滞気味となっています。
さらに次節33節には前半戦に敗れている東京ヴェルディに対して家長とカルリーニョスの攻撃の中心選手が出場停止、そしてさらに千葉、磐田と前半戦に勝てなかった相手との連戦を前に菊地と横山の守備の中心選手が累積警告リーチという状況。

32節終了時点で2位磐田とは勝ち点差10、3位C大阪とは勝ち点差11とまだ少し余裕はあるものの、32節のC大阪戦〜35節の磐田戦までをチーム自ら正念場の4試合としたこの連戦の結果次第では状況が変わってしまうかも知れないという、本当の正念場になるかもしれません。
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