崖っぷちから見えた光明。アーセナルが勝つためにとった「堅守速攻」の策

配信日:2015/10/23 22:00 Written by yohji
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崖っぷちから見えた光明。アーセナルが勝つためにとった「堅守速攻」の策
LONDON, ENGLAND - OCTOBER 04: Alexis Sanchez (L) of Arsenal celebrates scoring their third goal with team mates during the Barclays Premier League match between Arsenal and Manchester United at Emirates Stadium on October 4, 2015 in London, England. (Photo by Michael Regan/Getty Images)
10月20日に行われたCLグループF第3節、アーセナル対バイエルン・ミュンヘンの一戦は2-0でホームのアーセナルが勝利した。アーセナルのヴェンゲル監督が信条としている「ムービング・フットボール」を捨て、勝つために行った「堅守速攻」でもぎ取った見事な勝利だった。

グアルディォラ監督率いるバイエルンは得意のポゼッションで試合を支配する。序盤から中盤のシャビ・アロンソとチアゴの速くて正確なパス回しで組み立て、左サイドで開いたドグラス・コスタや右サイドのトーマス・ミュラーにボールを送り、中央で待ち構えているロベルト・レヴァンドフスキがとどめを刺す。今シーズンのバイエルンの王道パターンでアーセナルゴールを脅かした。確かにバイエルンのボール支配は圧倒的で、アーセナルの守備陣も手を焼いていた。

だが、アーセナルは慌てなかった。DFとMFできっちりと2列のラインを作りバイエルンのボール回しに対応、徐々に慣れていきチャンスを与えなかった。実際にバイエルンが前半で決定的なチャンスを迎えたのは11分と42分の2本のみ。それほどゴール前にGKチェフを中心とした「壁」をアーセナルは形成していて、むしろチャンスでいえばアーセナルも同数のチャンスを演出していた。7分にエジル、33分にウォルコットが決定機を迎えるなど守ってカウンターを仕掛ける戦術が効率的に効いていた。

後半に入ってもアーセナルは失点を許さない。ミュラーとドグラス・コスタがサイドに張らず、中央に侵入してくる動きを後半からみしてきたが、集中を切らさず確実に対応していく。攻めあぐんでいるバイエルンに対してアーセナルは77分、カソルラのFKからのクロスにコシェルニーとミュラーが競り合い、後ろから飛び込んだ3分前に途中出場したジルーが頭で押し込み、待望の先制点をアーセナルが奪う。好セーブを連発していたGKノイアーの判断ミスもあって生まれたゴールだったが、もしかしたらこの状況に焦っていた故のプレーだったのかもしれない。その後も94分にエジルがダメ押し弾を決め、アーセナルが2-0で勝利した。

90分間通じたボール支配率はバイエルンが68%でアーセナルが32%、パスの本数が741本対288本という差が生まれた試合だったが、勝ったのはアーセナル。引いてしっかりと守り、少ないパス本数でカウンターとショートカウンターでゴールに迫る。日頃のスタイルを捨て堅守速攻に徹したアーセナルの「勝つ」ことへのこだわりを感じた。2連敗からのとても貴重な1勝。崖っぷちだったアーセナルにわずかに見え始めたグループ突破へのこの光明を確実に手繰り寄せて勝利を重ねてほしい。
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