27日に行われたJリーグ第1ステージ最終節、鹿島アントラーズ対川崎フロンターレの一戦は2-3とアウェーの川崎が勝利をおさめた。

　試合は序盤からいきなり動き出す。8分に川崎がやや左サイドの位置からゴール前にパスが送られると、待っていたエウシーニョが完璧なトラップで鹿島DFをかわし、GK佐藤の動きを見極めゴールに冷静に流し込み、いきなりアウェーの川崎が先制する。その後も川崎のペースが続くとさらにゴールを畳みかける。34分、右サイドでキープしていたレナトが味方とのワンツーで抜け出すと、やや遠めの位置から左足を振りぬく。鮮やかな弧を描いたボールがゴール左隅に突き刺さり川崎が2-0とリードを広げる。前半の内に1点でも追いつきたい鹿島は44分、味方の落としをうけた金崎が流れに乗って左足でシュート、これがネットを揺らし2-1と点差を縮める。このまま鹿島が追いあげムードを残し前半を終える。

　後半は鹿島ペースになると思いきや、川崎のエースが流れを引き戻す。47分に船山がロングランの後ゴール前へグラウンダーのクロス、DFとGKの間に転がった絶妙なボールを最後はエース大久保が押し込み川崎が3-1とリードを再び2点差に広げる。いきなり出鼻を挫かれた鹿島は攻めるしかなくなったが、けが人に加え司令塔の柴崎がこの日は休養のためベンチ外だったのもあったせいか、ゴール前のプレーに精彩を欠く。それでも赤崎が59分にゴールを決め1点差まで詰め寄るが、これ以上のゴールは奪えず試合終了。鹿島ホームでの最終節を黒星で終えた。