７月４日に行われたJ２リーグ第２１節で、愛媛FCとカマタマーレ讃岐は０−０のドローで終わり、お互いに勝ち点１を積み上げた。

　大雨が降りしきる中行われた試合は、前半から膠着した試合が続く。讃岐は２トップから３トップへ変更するなどして状況の打開を図り、それを見た愛媛は３トップから１枚下げて対抗する。そんな中、はじめにチャンスを作ったのは讃岐だった。前半１４分、ロングボールに抜け出した我那覇がシュートを放つが、これは惜しくもゴール左に外れる。大雨によりピッチに水たまりができ、愛媛は思うような攻撃ができない。ロングボールの戦いに慣れている讃岐は前半４１分、ロングボールに抜け出したアンドレアが前線でキープし、ゴール前にボールを落とすと沼田がシュートを放つ。これは愛媛のGK児玉がファインセーブを見せる。そしてこのプレーから得たコーナーキックから藤井がヘディングシュートを放つと、これもGK児玉がファインセーブを見せる。再び得たコーナーキックからもう一度藤井がヘディングシュートを見せるも、GK児玉がまたもファインセーブを見せた。４０分すぎに３度のビックチャンスがあったものの讃岐は決められず、逆に愛媛はなんとか防いで前半を終えた。

　後半に入ってもチャンスを作るのは讃岐。５６分、ロングボールを前線に放り込むと愛媛がクリア、そのこぼれ球を沼田がシュートを放つも愛媛がなんとか体を投げ出してクリアをする。７４分、今度はコーナーキックからチャンスを作るも愛媛がぎりぎりのところでクリアをして失点を免れる。オープンの展開となった８１分には、今度は愛媛がチャンスを作る。ロングボールから瀬沼がボールを落とすと玉林がシュートを放つも、讃岐の選手がなんとかクリア。８５分には、玉林のクロスから瀬沼がヘディングシュートを放つもゴール左に外れる。両チームともにゴールを決めれぬまま試合が終了した。

　愛媛はいつものようなサイドチェンジを使った流れるようなパスワークを行うことができず、対する讃岐は得意のカウンターやロングボールからチャンスを作った。大雨の中で水たまりができたピッチ状態ということもあり、両チームにとって難しい試合となった。