現地時間9日に行われたセリエA第35節のミラン対ローマは、本田圭佑が3試合連続で先発出場のミランが2－1で勝利を収めた。

この試合で本田は2アシストを記録して、6試合ぶりとなるミランの白星に貢献した。

前半、良い形で試合をスターさせたローマだが、徐々にミランがシュートチャンスを増やしていく。

13分、ミランは本田の強烈なボレーシュートで先制点に近づくが、GKモルガン・デ・サンクティスが好セーブ。

優勢に試合が進めるミランは、ジャコモ・ボナヴェントゥーラが37分に放ったヘディングも再びデ・サンクティスに阻まれた。しかし、続く40分、右サイド突破からエリア内へと押し込んだ本田がクロス。これをマルコ・ファン・ヒンケルが中央から叩き込みミランが先制に成功した。

後半8分、ローマはアレッサンドロ・フロレンツィが、ボレーシュートでゴールに迫るも同点弾ならず。

前半に引き続き、本田が随所で起点となり効果的に攻撃チャンスを作り出していたミランが14分、待望の追加点を挙げる。CKの流れからボールを受けた本田が、ドリブルでゴールライン付近に持ち込みクロス。これに飛び込んだマティア・デストロが頭で合わせて豪快に2得点目を奪取した。

2点ビハインドを負ったローマは、フアン・イトゥルベとフランチェスコ・トッティを投入。するとすぐさまこの起用が功を奏す。イトゥルベがエリア内でナイジェル・デ・ヨングに倒されPKを獲得。これをトッティが決めてローマが1点差とした。

流れをつかみ始めたローマの猛攻に終盤ひやりとさせられる場面も見られたミランだが、攻守にわたる献身的な戦いぶりで久しぶりの勝利を引き寄せた。この試合を通して際立つ活躍を見せた本田について、現地イタリア『スカイ』の解説者は、「テクニックはもちろんフィジカル面でも申し分ないパフォーマンス」と大絶賛している。

一方で敗れたローマは、ラツィオが現地10日のインテル戦で引き分けた場合は同率2位、勝利した場合には勝ち点差「2」で3位に転落する。