日本時間１７日、チャンピオンズリーグ予選E組ASローマ対FCバルセロナの一戦は、１－１の引き分けに終わった。

試合は序盤からバルセロナがボール支配率でローマを圧倒し、試合の主導権を握りにかかる。一方ローマは、バルセロナがボールを持った際にはフィールドプレーヤー全員が自陣に戻って守備に専念し、状況によってはディフェンスの最終ラインに５、６人の選手が横一列に並ぶなど、かなり守備的な試合運びを選択した。

前半２１分、中盤からのロングボールでローマ守備陣の背後に抜け出したラキティッチが右サイドからセンタリングを上げ、最後はゴール前に詰めていたスアレスが頭で合せてバルセロナが先制点を奪う。引いて守るローマから前半のうちに先制点を奪ったことで一気にバルセロナのペースになるかと思われたが、前半３１分にローマのフロレンツィがセンターライン付近から思い切ってロングシュートを放ち、このシュートがパス回しに関わるために前に出ていたバルセロナの守護神テア・シュテーゲンの頭上を越えてそのままゴールに入ってローマが１－１の同点に追いつく。その後は膠着状態が続き、前半は１－１で終わる。

後半に入ってもバルセロナがボールを持ってローマ陣内に攻め込み、ローマが自陣の深い位置に人数をかけて守りを固める構図は変わらない。後半３２分に中盤からの浮き球のパスを上手くコントロールしたメッシがシュートを放つもこれはクロスバーに当たって惜しくもゴールにはならない。また、その１分後の後半３３分にはネイマールとのコンビネーションプレーでローマ守備陣の背後にイニエスタが抜け出すも最後のシュートはキーパーに防がれた。そして試合終了間際の後半ロスタイムには相手ペナルティエリアの手前１０ｍ付近でボールを持ったメッシからの絶妙のパスで相手の背後に抜け出したアルバがシュートを放つもこれもキーパーに止められて得点ならず。結局バルセロナが終始優勢に試合を進めたが決め手に欠け、ローマと勝ち点１ずつを分け合うことになった。