徳島がホーム鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムにC大阪を迎えた一戦は試合を終始優位に進めた徳島が前半のアディショナルタイムに一本パスで失点するも、後半にCKからチーム最年長の冨田のヘディングで追いつきドロー。両チームにとって痛み分けの結果となった。

前節から中3日での試合となるこの1戦、徳島は内田裕斗が右サイドで先発するかとの情報もありましたが、フタをあけると右SHに入るのは11試合ぶりの先発となる大﨑。また左SBにはアレックスが体調不良から復帰、2トップはキム・ジョンミンと佐藤の4-4-2でスタート。
一方のC大阪は前節と全く同じ先発メンバーとなる4-4-2。この連戦中で3試合連続先発ではなかったのは田代だけといういかにもブラジル人監督らしい采配です。

試合の立ち上がりは徳島の守備のスタート地点が曖昧でセレッソがボールを持って押しこむ場面も見られますが、徐々にそれがハッキリしてくると試合は完全に徳島ペースに。
C大阪のボランチ、SBをボールの取りどころとしてプレスをかけてくる徳島のやり方にC大阪の両SBとボランチ、特に扇原が完全にハマってしまいボールが運べない状態で、また徳島の、そこで奪ったボールをSBの裏に2トップとSHを走らせCBを引き出した所でクロスというシンプルな攻撃も佐藤とキム・ジョンミンの献身的な動きとC大阪の特に染谷のクロスに対する対応の甘さで徳島の得点は時間の問題かと思われる状態でした。

しかし先制したのはC大阪。染谷からの縦パスに対して、福元の故障で前半途中から交代で入った石井が裏に抜け出すパブロに簡単に入れ替わられてしまいGKと1対1を落ち着いて決めて、劣勢だったセレッソが先制します。

後半開始から中澤を投入し関口が右WBに入る形にしたC大阪。前半にCBを引き出され中央でマークに付ききれずファーサイドにもマークに付ききれない状態だったので最終ラインの人数を増やす事で対応使用とします。
C大阪のシステム変更に後半立ち上がりこそ戸惑った徳島でしたが、C大阪の3バックはサイドの人数を減らす形でしたのでサイドでは徐々に徳島が優位に立つようになり、また中央ではエステバンが縦横無尽の動きでセレッソの攻撃の芽を摘み続ける。
再び劣勢になったセレッソは田代に代えて中盤の人数を増やすべく橋本を投入しますが、その直後のCKからチーム最年長のベテラン冨田が頭で合わせて徳島が同点に。

その後は過密日程を感じさせる両者オープンな状態になりますが、徳島は決めきれず、C大阪はエステバンにチャンスを潰され続けてそのまま試合終了。

両者痛み分けとなる引き分けとなりました。