新潟のホームで行われた１ｓｔレグでは途中、退場者を出し１０人となりながらも昨年王者のガンバを２－１で下したアルビレックス新潟。対するガンバは初戦に続き代表組は不在ながらも大黒柱・ＭＦ遠藤がスターティングメンバーに復帰。連覇の為には勝利しかないガンバと初の決勝進出を狙う新潟のゲームは最後まで激しい攻防の連続だった。

前半、主導権を握っていたのはアルビレックス新潟。この試合でも出足の早い守備は健在、ガンバの攻撃をほぼ完ぺきに抑える。攻撃でもＭＦ山本、ＦＷ山崎、指宿を中心にガンバゴール前までボールを運び、フィニッシュまで持っていく場面も多くみられた。そして前半終了間際には相手ＤＦのクリアミスのボールが山崎の前にこぼれ、これをゴール至近距離から山崎がシュート、しかしこれはポストに当たり得点にはならず、スコアレスのまま後半へ。

新潟の攻撃を凌いだガンバは後半、遠藤を起点に攻撃のテンポを上げ、徐々にボールを支配し始める。ここから倉田・パトリック等、ガンバ攻撃陣の活性化がみえてくると、５７分、先制点を奪ったのも連覇を目指すガンバ大阪だった。ゴールほぼ正面からの遠藤のコースを狙ったフリーキックは新潟・守田が手に当てるもはじくことが出来ず、ゴール角に決まりガンバが先制。
悲願の決勝進出の為に得点を奪わなければならなくなった新潟はラファエルシルバ、川口、田中達也を投入し同点ゴールを狙ったが、ガンバのディフェンスを崩すことが出来ない。

そして後半アディショナルタイム、新潟がコーナーキックを得るとＧＫ守田もガンバゴール前へ。しかし、コーナーからのボールはガンバＤＦ陣にカットされ繋いだボールをＤＦ藤春がセンターライン付近からロングシュート。これが無人のゴールに吸い込まれ、ガンバが２－０とし、勝負あり。

四日前の初戦では敗れたもののアウェーゴールを奪い、この試合でもベテラン遠藤のゴール等で勝利を収めたガンバ大阪が二年連続となる決勝進出を果たした。