現地9日に行われたセリエA第35節のユヴェントス対カリアリは、1－1のドローで終了した。ユヴェントスはリーグ優勝決定後、初のホーム戦を白星で飾ることができなかった。

去就に注目が集まるポール・ポクバが52日ぶりに復帰したユヴェントス。セリエAですでに4連覇達成を決めていることから、チャンピオンズ・リーグ（CL）に向けて、レアル・マドリード戦ファーストレグの先発からクラウディオ・マルキージオを起用するに留め、主力を温存してこの試合に臨んだ。

前半3分、復帰したポクバがいきなりゴールに迫る。しかし、ペナルティエリア外からの低いミドルは枠の外へ。ユヴェントスは11分にキングスレイ・コマンがミドル、14分にポクバのノールックパスからアレッサンドロ・マトリにチャンスが訪れるも先制点を奪うことができない。降格圏からの脱出に望みを繋ぎたいカリアリは、ディエゴ・ファリアスとドゥイェ・チョップのFW陣が奮闘するも攻めきれず。

テンポの悪い前半だったが、アディショナルタイム突入直後にユヴェントスが待望の先制点を決める。DFを背負いながらシモーネ・パドインからパスを受けたポクバが、振り向きざまに右足を振り切りシュート。相手DFに当たったボールは、ゴールネットに突き刺さった。

迎えた後半は両チームともに単発的にシュートを放つに留まり、試合は動かず。序盤にマルキージオとポクバをベンチに下げたユヴェントスは、3枚目の交代カードで17歳の現役高校生MFマッティア・ヴィターレをピッチに送る余裕を見せる。

だが、試合はこのまま終わりではなかった。後半40分、FKに合わせたルカ・ロセティーニのヘディングがポストを直撃。跳ね返ったところを自ら押し込みカリアリが同点とした。

アディッショナルタイムに勝ち越しのチャンスをつかんだカリアリだったが、途中出場のマルコ・サウが放ったシュートはクロスバーの上を大きく越えていった。

ポクバの復帰戦ゴールを守り切れずに白星を逃したユヴェントスだが、CL決勝進出がかかるR・マドリードとの運命の第2戦目を控え、万全の準備ができたと言えよう。