現地時間16日に行われたセリエA第36節のインテル対ユヴェントスは、主力を温存したユヴェントスが1－2の逆転で勝利を収めた。

来週20日にコッパ・イタリアの決勝が控えるユヴェントスは、13日に行われたチャンピオンズ・リーグ準決勝、レアル・マドリード戦での先発から7選手を温存。ジャンルイジ・ブッフォン、カルロス・テベスらに加えジョルジョ・キエッリーニとレオナルド・ボヌッチのDF陣をメンバーから外してこのダービーに臨んだ。一方でインテルは、日本代表DF長友佑都が後半26分から途中出場している。

ここのところ復調の兆しを見せていたエルナネスが出場停止とあって、攻撃面で心配されたインテルだが、開始直後にイカルディの鋭いミドルでユヴェントスのゴールを脅かす。

ユヴェントスも3分と4分にモラタが続けてシュートを放つが、枠をとらえることはできず。

すると9分にインテルが先制点を挙げる。ブロゾビッチがエリア外から放ったミドルが、イカルディの腕に当たってゴールに突き刺さった。

これで勢いに乗ったインテルが押し気味に試合を進める中、ユヴェントスは好調なモラタが、見事なボールコントロールでライン際の競り合いを制すと単独突破。しかし、シュートはサイドネットを揺らすに終わる。さらに27分、シモーネ・パドインのヒールパスから好機を作り出すも、ロベルト・ペレイラのキックはGKに阻止された。

インテルもイカルディとロドリゴ・パラシオが起点となり度々チャンスを作り出すのだが、追加点が遠い。42分には、ネマニャ・ヴィディッチがエリア内でアレッサンドロ・マトリを倒してPKを献上。これをクラウディオ・マルキージオに決められ、同点で前半を終えた。

後半は、スタートからペースを上げたユヴェントスに対し、インテルは疲れからか徐々に切り替えが緩慢になる。それでも、26分にはダニーロ・ダンブロジオからのパスをマテオ・コヴァチッチがアクロバティックに豪快弾。だが惜しくも枠コーナーを直撃するに終わる。

終盤にさしかかった83分、勝ち越し点を決めたのはユヴェントスだった。ゴール前を狙ったクロスがクリアされたところを、モラタがゴール正面からシュート。GKサミール・ハンダノヴィッチはつかみきれず、ボールはゴール内へと滑り込んだ。

85分には、なんとか追いつきたいインテルに絶好機が訪れる。だが、パラシオの強烈弾を阻止したGKマルコ・ストラーリが、こぼれ球に飛び込んだイカルディのシュートを立て続けにスーパーセーブ。そのまま逃げ切ったユヴェントスが白星を手にした。

インテルは、現地3月22日に行われたサンプドリア戦に敗れて以来、8試合ぶりの黒星となった。