現地時間16日に行われたプレミアリーグ第37節のリヴァプール対クリスタル・パレスは、1－3でクリスタル・パレスが逆転勝利した。

今季限りの退団を発表しているMFスティーヴン・ジェラードのホーム最終戦とあって、特別な空気に包まれたアンフィールドは、大きな歓声で17年間レッズを支え続けてきたキャプテンをピッチに迎え入れた。

中盤まで硬着状態の前半だが、26分にリヴァプールが待望の先制点を挙げる。
マーティン・ケリーが横へ流したパスを走り込みながら奪ったアダム・ララーナが、そのままドリブルで突進。GKとの1対1を制して確実にゴールネットと揺らすと、ピッチ上のリヴァプール全選手がジェラードの元に駆け寄り、肩を抱き合ってこのゴールを祝った。

このまま、前半を終えたかったリヴァプールだがクリスタル・パレスに攻め込まれる時間が続く。するとハーフタイム直前の43分、ジェイソン・パンチョンが直接FKで同点試合を振り出しに戻した。

後半、クリスタル・パレスの運動量と切り替えの速さが目立ち始めた15分、ヤニック・ボラジーが上げたクロスに、途中出場でピッチに立ったばかりのウィルフレッド・ザハがファーで合わせて勝ち越し点を叩き込んだ。

19分には、ラヒーム・スターリングからのマイナスをジェラードがエリア外からシュート。しかし、これはGKの正面へ。

クリスタル・パレスはその2分後、ボラジーがDFをかわして右サイドから強烈な一蹴りを放つが、惜しくもクロスバーに嫌われた。

そして90分、さらにスピードが増したクリスタル・パレスが試合を決める。ザハがエリアラインの際どいところでルーカス・レイバに倒されPK獲得。GKシモン・ミニョレが見事にセーブするが、こぼれ球をレイバ自身に押し込まれて万事休す。

ジェラードにとって、アンフィールド最終戦はほろ苦いものとなってしまった。リヴァプールは現地24日に行われる今季最終試合で、ストークと対戦する。