両チームとも前の試合から中3日で行われ、鹿島は前節からスタメンを6人替えて試合に臨み、対する甲府は6連敗からなんとか勝ち点を取ろうとやる気十分でこれに臨んだ。試合は立ち上がりから終始鹿島が支配した。自陣深くまでひいて守る甲府を鹿島が攻め続けるという構図となったが、なかなか鹿島がこれを崩せない。試合は膠着し、シュートもなかなか打てていなかった鹿島が決定機を得る。38分に中盤と最終ラインとの間に一瞬できたスペースに鹿島のカイオがドリブルで侵入し、ミドルシュート。入るかにみえたがこれは惜しくもポストに当たりゴールならずこのままスコアレスで前半話折り返す。
　後半開始から鹿島はベテラン小笠原を投入しゴールを狙おうとするが、先に点取ったのは意外にも甲府の方だった。後半キックオフ間もなくあげた甲府の阿部のロングボールを、裏に飛び出した伊東が反応。胸トラップしたこのボールを22歳のルーキーが冷静に流し込み、甲府が先取点をあげた。この後は鹿島が何とか取り返そうと必死になるが、最後まで甲府の牙城は崩せず試合終了。甲府が7試合ぶり、実に3月24日名古屋戦以来となる勝利を飾った。