現地時間23日に行われたセリエA第37節のジェノア対インテルは、ホームのジェノアが終了直前の勝ち越し弾で3－2として白星を挙げた。

ヨーロッパ・リーグ（EL）出場資格獲得圏内入りしても、スタジアム規模を規定するUEFAライセンス基準に抵触問題で出場が微妙なジェノア。一方、この件でEL出場へ望みが出てきたインテルは、日本代表DF長友佑都が15試合ぶりに先発でフル出場した。

試合は前半から激しい展開となる。先に攻め込んだのはジェノアだったがGKの好守が壁に。19分に試合を動かしたのはインテルだった。左サイドのエルナネスが送ったクロスをマウロ・イカルディが頭で合わせるがDFに当たり、ボールがこぼれたところをイカルディ自身が素早くとらえてゴールへ押し込んだ。

だが、24分にはアンドレア・ベルトラッチがエリア付近にパスを入れると、レオナルド・パヴォレッティがこれを胸で落として右足を振り抜きゴール。ジェノアが追いつく。

30分、インテルが再びリードを奪う。エルナネスが縦に出したボールをイカルディが巧みなコントロールから前へ送る。走り出していたロドリゴ・パラシオが、これをゴール前に持ち込みゴールネットを揺らした。

ジェノアはこの日、好調なパヴォレッティが連続して同点弾に迫るも、枠を直撃するなどゴールを奪えない。

前半終盤にはインテルにリードを広げる追加点かと思われたが、シュートを放ったイカルディはオフサイドの判定。

ハーフタイム目前にジェノアが再び試合を振り出しに戻す。マクシム・レスティエンヌのドリブル突破を阻止しようとしたアンドレア・ラノッキアとGKサミール・ハンダノヴィッチが交錯。ボールがこぼれたところをレスティエンヌが、無人のゴールへ流し込み同点とした。

後半も目の離せない攻防が続く。24分、26分にジェノアがチャンスをつかむが、シュートは枠をとらえることができない。29分にはインテルに好機。左サイドを押し込んだエルナネスが強烈なシュートを放つも、GKマティア・ペリンが好セーブ。弾み出たボールをマルセロ・ブロゾヴィッチがエリア外から叩くもクロスバーに阻まれる。

乱打戦となった前半と一転、得点が動かないまま突入した最終局面の44分、ついにジェノアが勝ち越しに成功する。ベルトラッチのFKに合わせたユライ・クカがヘッド弾を叩き込んだ。

インテルはアディショナル・タイムに、飛び出しからイカルディが決定機を作り出すも、同点弾には届かず試合は終了。最後の最後にホームでジェノアがインテルを振り切り白星を勝ち取った。