現地6日に行われたチャンピオンズ・リーグ（CL）決勝、ユヴェントス対バルセロナの一戦は、3－1でバルセロナが勝利を収めた。バルセロナは、4年ぶりとなる通算5度目のCL優勝を果たすと同時に三冠達成を果たした。

ユヴェントスは、DFジョルジョ・キエッリーニの負傷欠場によりアンドレア・バルザーリを起用。バルセロナは、怪我から復帰したMFアンドレス・イニエスタが先発出場した。

両者ともに三冠達成を狙う大一番は、ユヴェントスがスタートからプレスを仕掛け、バルセロナにプレッシャーをかける。すると2分、高い位置でボールを奪ったクラウディオ・マルキージオからパスを受けたテベスに好機。だが、ミドルシュートはクロスバーの上を大きく外れた。

良い出足を見せたユヴェントスだったが、先制点を奪ったのはバルセロナだった。4分、左サイドのネイマールから飛び込んでパスを受けたイニエスタが横に流すと、フリーになったイヴァン・ラキティッチがゴール正面から先制弾を叩き込んだ。

このゴールで攻撃のリズムをつかんだバルセロナは、度々追加点に迫る。しかし、ユヴェントスも、ジャンルイジ・ブッフォンの好守に助けられながら粘りの守備を見せる。

バルセロナは1点リードで迎えた後半立ち上がりから、ルイス・スアレスが際どいシュート2本でユヴェントスゴールに襲いかかるが、惜しくもゴールならず。

防戦一方のユヴェントスだったが、後半10分に同点弾が生まれる。マルキージオのヒールパスから右サイドを押し込んだシュテファン・リヒトシュタイナーが、低いクロスを送るとエリア内にいたカルロス・テベスがDFを背負いながらシュート。これは、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンに阻止されたが、こぼれ球をアルバロ・モラタが押し込み試合を振り出しに戻した。

勢いを取り戻したユヴェントスの攻撃をしのいだバルセロナが23分、ついに勝ち越しに成功する。個人技でDFを翻弄したメッシが、技ありのシュート。これは、ブッフォンの見事なセーブに弾かれたが、こぼれ球に走り込んだL・スアレスが豪快に叩き込み2－1とした。

バルセロナは続く26分、ネイマールのヘディングでさらにリードを広げたかと思われたが、自身の手に当たっていたことでハンドの判定。ゴールは認められなかった。

終盤に入り、バルセロナはイニエスタとの交代で、退団が決まっているシャビを最後のピッチへ送り出した。一方、ユヴェントスはアルトゥーロ・ビダルとモラタに替えて、ロベルト・ペレイラとフェルナンド・ジョレンテを投入。セットプレーやミドルシュートで好機を作り出すが、同点ゴールが遠い。

アディショナルタイム終了目前、ブッフォンも攻撃に参加しなんとか最後のワンプレーでゴール奪いたいユヴェントス。だが、残り数秒のところでバルセロナに前線へのパスを許すと、これをネイマールが決めてだめ押しの3点目。直後に終了ホイッスルが鳴り、バルセロナが欧州史上初となる2度目の3冠達成を果たした。