南米最強を決めるコパ・アメリカが開幕。44回目の開催となる今回のホスト国はチリ。
開幕戦はエスタディオ・ナシオナル・フリオ・マルティネス・パラダイスにて行われ、チリが2-0（後半20分ビダル、後半40分バルガス）でエクアドルを下した。

ホスト国であるチリは地の利を生かし前半から積極的に攻めあがる。ホルヘ・バルディビアのフィードから、アーセナルでも結果を残しているアレクシス・サンチェスのシュートなどでゴールを脅かす。

しかし、なかなか肝腎のゴールが生まれない。エクアドルは必死のディフェンスを強いられる。
先日ユヴェントスで惜しくも戴冠を逃したばかりのアルトゥーロ・ビダルからのパスを受けたマウリシオ・イスラのシュートもゴールへは至らない。

押し気味のチリに先制点がもたらされるかと思われたが、前半はスコアレスで折り返す。終盤にはエクアドルが押し返す場面すら見られた。

後半開始早々、ホームで星を落とせないチリ陣営は早々にカードを切る。ジャン・ボーセジュールに変えてレンジャースに所属するエドゥアルド・バルガスを投入し、流れを引き戻しにかかった。
すると後半20分、ビダルの突破に対し、エクアドルDFがペナルティエリア内で手をかけて倒してしまう。獲得したPKをビダル自らが左隅に冷静に決め、チリがようやく先制した。

ホームの大声援を後押しに追加点を狙うチリ。後半39分にはパスミスを拾ったサンチェスが、DF2人をギリギリまでひきつけておいてから、左に走りこんだバルガスへラストパスを供給。オフサイドは無く、バルガスが落ち着いて流し込んで追加点。勝負は決した。

ホスト国のチリがそのタレント性を見せ付けた結果となった。アーセナルでも活躍するサンチェスは全てのゴールに絡み、そのポテンシャルを見せ付けた。チリにとって14年ぶりの母国開催となる今大会。ブラジル・アルゼンチンといった強豪国相手にどこまでくらいつけるかに注目が集まる。